自分には才能が無いと思うことがよくある。
高専時代はあまり感じなかったが、大学院に入り、
逆求人イベントだったり、その他似たようなイベントに参加し、
インターンシップに参加し、就職活動をし…
JAISTに来てからの1年間、ものすごく濃い時間だった。
今まで関わってこなかった、エンジニアを志す学生と知り合い、
自分がどれだけエンジニアとして未熟なのか、自分のやりたいことは何なのか、
今までどれだけ自分は何もしてこなかったのか…
色々なことを改めて考えさせられた。
「自分はエンジニアに向いていないんじゃないか?」
「周りはあんなに色々な知識を持っているのに、自分は何も持っていないじゃないか」
「実際にプログラムを書くのにかなり時間がかかるじゃないか」
が、これは別に才能の問題ではないのだろうな、と思っている。
単純に今まで自分はさぼりすぎていたのだ。
高専は確かに忙しかった。
通学に片道2時間弱、部活やバイトをする時間はなく、レポートと実験、
テストに追われる日々だった。
本当に時間がなかったのだろうか?
それは嘘だ、時間なんていくらでもあった。
通学時間、京王線で新宿駅から狭間にたどり着くまでの間、何をしていた?
流行りのゲームに現を抜かし、はたまたライトノベルを読んで過ごす日々じゃなかったか?
家に帰ったら学校の勉強をしていたか?そんなこともない。
帰ったら帰ったで、学校での疲れを言い訳にネトゲに没頭していただろう。
要は「やってない」のだ。
自分で好きだのなんだの言ったって結局「やってない」のだ。
モノ作りが好き、プログラミングが好き、PCが好き。
嘘はついていない。嘘はついていないが、自分の余暇をそこに割いてこなかったのだ。
授業でプログラミングをしていた時間はそう長くないのだから、
他の人間に比べたら全然できないのが当たり前である。
やらなければ何も身につかない。やらなければ出来るようにはならない。
世の中には、どんなにやっても出来ない人も居るらしい。見たことはないが。
自分は幸い、「やればできる」タイプの人間ではあるようだ。
「やらなくてもできる」人間が居るのかどうかは分からないけれど、
「できる」人間になりたいのであれば、とにかくやるっきゃないのだ。
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり