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もくじ
これなに
先日(もう1ヶ月以上前ですが)開催された Maker Faire Tokyo 2018 にて、「ゆかり屋」さんから発表、頒布されたキーボード "Blockey" 。 ファッションキーボードというキャッチコピーの通り、キーボードとしての機能をちゃんと持ちながらそのコンパクトで愛らしく、またフルカラーLED搭載でキラキラ光る見た目はまさにオシャカワJK御用達のファッションアイテム。
と言われているとかいないとか。オシャカワJKはともかく非常に可愛らしい一品です。
しかし、その可愛らしい見た目とは裏腹に、組み立て難易度は自作キーボードキット界の中でも抜きん出ており、
- 表面実装ダイオードをそれなりの数実装しなければならない
- リセットスイッチも表面実装
- 所狭しと並べられたタクトスイッチ
- 一部のタクトスイッチの脚は基板とほぼツライチにすることを要求される
- ちょっとでも手を抜くと一瞬でスイッチがガタガタになるシビアさ
などなど。気軽に手を出すと心が折れそうな気がする、そんなファッションキーボードです。
とはいえ、スイッチの脚の処理さえなんとかなってしまえば後はそんなに辛くないとも思われます。
公式ビルドログっぽいものが今のところない…?気がするので、今更感は有りますが簡単なビルドログを記しておきます。
ごめんなさいありました。でも書きます。
つくりかた
組み立てに必要なものは このへん とかを参考にしてください。 今回はそこまで温度にシビアなパーツはないので、温度調整半田ごては必須ではないですが、それでも FX600 はオススメです。
キットの全容はこんな感じです。
何はともあれ基板を取り出します。下の画像で見える面が裏面、ダイオードを付けたり、スイッチの脚などをはんだ付けする面になります。
ダイオードの取り付け
表面実装ダイオードの取り付けは怖くないよ!以下の拙著や同僚氏の記事がわかりやすいので参考にどうぞ! (同僚氏の記事のほうがイラスト付きでわかりやすいです。)
先程の写真で写っていた、@eucalyn_
の ID が入っている面にダイオードを実装していきます。
「コ」の字型の枠で囲まれ、また Dn
のような番号が振られている部分がダイオードの実装位置です。
ダイオードには向きがありますが、線の描いてある側(カソード)が、「コ」の時の線閉じている方になるように実装していきます。 一部「コ」の字が見えない部分がありますが、裏面のダイオードの向きは全て同じなので、「コ」の字が見えているところに合わせて実装します。
また、 D48
の右横にある、隙間が大きめのランドは ダイオード用のランドではない ので気をつけてください。近くに SW63
とあるように、リセット用スイッチの取り付け位置になります。
裏が終わったら、表面にも10個ほどダイオードを実装する箇所があるので取り付けていきます。
表面ですが、 D59
、7個縦にダイオードが並ぶところの真ん中は
取り付ける向きが逆
なので注意してください。それ以外は特に気をつけるところはありませんが、3つ横向き?に並んでいるところはややランドが狭く実装難度が高めなので慎重に。
ちなみにダイオードは多めに入っているので余ります。実装忘れにはくれぐれもご注意を。
ピンヘッダの実装
次に Pro micro 取付用のピンヘッダをはんだ付けしていきます。 裏面に黒い樹脂部分が来るように実装します。
取り付けの際、表面側の脚は全て「可能な限り飛び出ないように」切り落とします。可能なら基板からほぼ出っ張らないように。
私は切れるニッパーを持っておらず、全然フラットにできませんでしたが、みなさんは極力平らにするようにしてください。 ここでフラットにするのをサボると、最終的にスイッチがガタガタになってしまい悲しいことになります。
リセット用表面実装タクトスイッチの実装
もう一つの表面実装部品、タクトスイッチの実装です。
やり方はダイオードの取り付けと同じなので割愛します。
スイッチの取り付け
いよいよキースイッチ用タクトスイッチの取り付けです。自分好みの配置でひたすらスイッチをはめ込んでいきます。
一点注意するところとして、裏面、黒い帯が通っている Pro micro 取り付け位置になる部分は脚を切り落とす必要があります。 先程のツライチほど頑張る必要はありませんが、 Pro micro と干渉しない程度の高さに切り落としましょう。
スイッチをはめたら、ひたすらはんだ付けをしていきます。スイッチが傾いた状態ではんだ付けしてしまわないように気をつけましょう。 後から傾いていることに気付いてもリカバリーはかなり難しいです(出来なくはないですが…)。
私は後から傾きに気付いてひどい目にあいました
Pro micro の取り付け
ここまでくれば完成は目前です。
Pro micro を裏面に、micro USB 端子を Blockey と Pro micro の基板で挟むような向きで実装します。 なんとなくわかるかと思いますが、 USB 端子が基板の切り欠きの方に来るようにします。
Pro micro をはんだ付けした後の脚も可能な限り切って短くしておきましょう。ケースと干渉してちゃんと閉まらない原因になります。
LEDの取り付け
はんだ付け最後の作業、LEDの取り付けです。地味に取り付けにくいパーツかもしれない。
LED に描いてある → の向きに電流を流すイメージ。なので → の流れの先頭にある3つの端子にはんだ付けします。 LED 側に予備ハンダしておくとはんだ付けが楽になるはず。
Blockey 基板と LED の対応は以下の通り。この組み合わせの通り適当な導線を繋いではんだ付けすれば OK です。
(基板側 - LED 側 の順で表記。 LED 側は写真の通り、上が 5V
, 下が GND
になる向きで表記しています)
LED
(上) -DI
VCC
(中央) -5V
GND
(下) -GND
ケースの組み立て
最後にケース用のアクリルと基板をボールチェーンに通しながら組み立てます。
ケースと基板の順番がうまく表現しにくいのですが、以下のような感じになるはず…? アクリルの色によって違うかもしれない。私のはマットクリアの例です。
- 透明アクリル (厚み: 薄)
- 透明アクリル (厚み: 厚)、 Pro micro 用間隙なし
- Blockey 基板
- 透明アクリル (厚み: 厚)、 Pro micro 用間隙あり
- 半透明アクリル
あとはこの5枚を貫くようにしてネジ止めして完成!
QMK firmware の書き込み
ファームウェアの書き込みは他の自作キーボードと同じ方法で可能なので省略します。以下のレツプリ製作記事中にある QMK の項を参考にしてください。
コマンドは make blockey:default:avrdude
とかでいけるはず。多分。
完成!
これであなたもオシャカワJK!バッグにつけて色んな所に連れて行こう!
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— ゆかり (@eucalyn_) September 3, 2018
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— はのにゃーん (@broken_peter) August 25, 2018
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— はのにゃーん (@broken_peter) August 25, 2018